比較文明論の考古学

良好な資料から、7つの初期文明を見るかぎり、そこに共通点はない、と本書は言う。むしろ文化特性においては接触があっても排他的であり、独自性を強めていた。

内部の社会性強化は独特の結束を生むが、やがて文化から、交流の社会性が優ると、それは共通の社会基盤のもとに類似性を示すように影響したとされる。

しかしそこからの相対主義(相互作用)は、あまりに力づよく魅力的であったので、それゆえに共通基盤説が「起点」として生まれたと思われる。

そう考えると、社会関係が中核に位置し、その周辺でそれ以後の発達が蓄積してゆき、そうするなかで中核との関係をもちつつ既存の基盤を構成したという見方は、現代の視点からみると、社会性の構築ではなく、むしろ機能主義的な意義が評価、獲得されていったと見るべきである。

 

キーワード:実践理性 文化理性

 

参考

「世界の初期文明」    ブルース・G・トリッガー 著