働き

「かくして全く秩序が恢復された。ハムレットがいなくなったのである。併しそれでこの種族が絶えたのではないのである。」

人間でも事件でも、その本来の動きはたった一つしかない。その一つしかないもの「本来の動き方」を見つけていくことで、典拠の持つ、いわば不連続な穴を埋めていく。もし一つそれを見つけ損ふと、もうそれより先へすすまれない。進めば、必ず無理ができる。

不合理と見える展開を、合理的な展開にかえながら、明らかにされていない動きを見つけながら、進めていく方法が、「共通」な作り方である。

何かを「共有」することによって、起源における結びつきを見る。選択の余地がない強い結びつき(自然本性的起源)は、こうして「先なるもの」であり、同時に「後なるもの」であると思われる。

ただ単に、「後から」だけ結びついたように思われる「選択の余地がある結びつき」は、単に「付加」されたものであり、「取り除かれること」の可能なものだからであると、誰もが「振り返り」に思うからである。

 

 キーワード:ペルセウスアンドロメダ アナトール・フランス トマス・アクィナス

 

参考

「ラフォルグ抄」    吉田健一 訳

『「羅生門」の世界と芥川文学』    清水康次 著

キリスト教講義」    若松英輔+山本芳久 著