異次元の登場

グローバル・ヒストリーは、ローカルなものがグローバルなものに飲み込まれるだけの過程を記す単純なものではなく、逆にローカルなものがグローバルなものを解体したり、共食いとなったりするケースもあることを本書は示す。

そしてこの「通時的」ではない「異次元」さが、「宗教の帝国」ともいえる時代をつくる。「分断」から不自然に生まれた「巡礼」の役割とその進展は、標準化できないあらたな「地政学」をつくりだしたのである。

 

参考

「近代世界の誕生」上下     C・A・ベイリ 著