再発明

「人々を排除しない普遍的な財政制度へ」というタイトルのおかしさは、あたかも財政制度が人々を排除しているかのような機構になっていることを意味しているからである。

それは、家族や雇用の変容により、「非標準世帯」の「標準世帯」化が進展しているからである。

そして「共同の困難」とよばれるものがそれである。

それゆえリスクの〈私〉化は「共同の困難」を「個人の問題」へと転換させ、人々を社会連帯から切断してしまったのである。

しかしこの「共同の困難」こそ、財政が引き受けるものであると、現在の再発明は教えるのである。

 

参考

「租税抵抗の財政学」   佐藤滋 古市将人 著