フレームと光の当て方

本文に潜む匂いをかぎ取ると不安になるが、それもまた一創造である。

闇の中に沈殿していた日本人の怖い、苦しい、恨めしいといった負の感情も、与えられるフレームによっては、その差し込む光の中で、思いがけない美しさへと結晶するのである。暗闇にうごめく想いは、人間の創造性にとってかけがえのない伴侶でもあった。

 

キーワード:九相図 十王図 道成寺縁起 平家納経 

 

参考

「闇の日本美術」    山本聡美 著