自由とコミュニケーション(関心と関与の偽)

十八世紀末葉から十九世紀初めの時期を、自由を求める時代と位置付ければ、それは十八世紀を通じた世界の一体化と地域社会の円熟の結果として。共時的に自由を求める動きが生じたということである。

しかしそれは必ずしも、コミュニケーションが生まれたことを意味しない。現代のネットワークが何ものとも結びつかない個人主義的な関心と関与の強まりに過ぎなかったように。

なぜならこの「自由を求める」啓蒙主義の時代はやがて皮肉にも、どこかに新たな不自由を強いられる人々をつくり出すことで、この時代は初めて成り立つものであったことを示すことになるからである。

 

キーワード:核家族 空き家問題 都市空洞化 介護施設(年金・医療・社会保障等)

 

参考

「1789年 自由を求める時代」    島田竜登 編