否定的認識論(明暗を分ける)

リアリティは細部に宿る。それはたとえば通信の「間」だとか、ノイズだとか、あるいは音声の聞き取りにくさだとか、そういうものだ。そして、なにも起こらない、そのなにも起こらない時間をあらためて感じることもリアリティなのである。そしてそのリアリティから人ははじめて動き出す。菊池誠氏)

不明瞭さは明瞭さへの誘惑である。しかしそこにある不明瞭さのダイナミズムは強く、その持つ力を簡単に明瞭さに明け渡してしまうことはない。不明瞭さはリアリティだからだ。人はリアルを永遠に探究する。リアルは「永遠の脅威」だからだ。

 

キーワード:否定的認識論

 

参考

「科学と神秘のあいだ」    菊池誠 著

ベルクソンバシュラール」   マリー・カリウ 著