「コンウェイの法則」と「技術的負債」

本書は秀逸である。

方法不確実性・目的不確実性・通信不確実性のなかで、「通信不確実性」(振り返りの手法)とは何かを考える。

そこには必ず、「コンウェイの法則」と「技術的負債」が含まれるからだ。

1、システムを設計する組織は、その構造をそっくりまねた構造の設計を生み出してしまう。(バグが多くなる傾向を示す)

2、機能追加の困難性から、初期設計からの逸脱は必ず要求されるようになる。

3、2の理由と構造は、「技術的負債」の議論による。

「最初のコードを出荷することは、借金をしに行くのと同じである。小さな負債は、代価を得て即座に書き直す機会を得るまでの開発を加速する。危険なのは、借金が返済されなかった場合である。品質の良くないコードを使い続けることは、借金の利息としてとらえることができる。技術部門は、欠陥のある実装や、不完全なオブジェクト指向などによる借金を目の前にして、最終的に立ち尽くす羽目になるからだ」

 

参考

「エンジニアリング組織論への招待」不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング  広木大地 著