抗生物質とは何か

本書は秀逸である。

抗生物質をつくる微生物は直接自己に関係しない「二次代謝」を形成する。放線菌は自己生産抗生物質を細胞外へ排出するポンプを持つことで、自己耐性を維持している。

その「なぜ」に迫るのが本書である。

抗生物質は遺伝子発現を制御する。

「微生物によってつくられ、微生物の増殖を阻害する物質」は「特定遺伝子の発現をポジティブに制御(コントロール)する物質」として働くことを強く示唆しているからである。

 

参考

感染症に挑む」   杉山政則 著   コーディネーター 高橋洋子