ヒューマニストの貢献

因果の兆候を例示するものは何か。それは単なる傾向主義ではない。

因果性の理解の一端は、結果の生起が妨げられて因果性が成り立たない可能性があることを通じて、それを理解することにあるからだ。さすれば、たとえ因果性が「単一」だが原初的であるとしても、私たちはやはりその「複数の兆候」(多元主義ではない)を通じて、因果性をまだまだ見つけられるかもしれない。

因果能力は実は、ある能力を別の能力に変えようとする「自由意志」であり、一方に対して「懐疑的」であることを選んでいることでもある。そしてこれは世界の経験の中で、人々を活き活きとさせる大きな要素になった。

そして因果論から、科学的決定論と自由は、「コントロール可能」な「合理的両立可能説」へと「出口」を見つけて行く。「選択肢の消去」という方法もその一つである。

つまり「ランダム」しか残らないという自由意志論(量子論)には、「懐疑主義者」すらも「因果関係説明説」を「事前前提」にしていることが、ここであらためて示唆されたのである。

 

キーワード: ヘルメス カバラ ヒューマニズム 

 

参考

「イタリア・ルネサンスの哲学者」    P・O・クリステラー 著

「因果性」    スティーヴン・マンフォード  ラニ・リル・アンユム 著

「自由意志」   トーマス・ピンク 著