水位と方舟

シュルレアリスム運動は「隠遁」している。

「水面下での変容」は、その「水位」による「方舟」の要請である。こうして我々は、さも水面を歩くかのように見える。渡る可能性が制限されたり不可能に見えたりするその広がりの「喪失」は、強度を高めることで、逆に「補填」されている。

「多なるもの」がいかにして「単一体」にかわるのだろうか?それが水位という「流動性」である。水位の所為で「視覚」だけが膨張した場合、「定礎」とその「多様性」はあらわれない。「フラクタル」は、水位の下にある「立体化」できない「平面」でもあるからだ。

 *街で・・・・動揺する多様体

*野で・・・・安らぐ多様体

 水面下の、「線」にも「面」にもなりうる一歩手前の可能体(シルピンンスキーのギャスケット)は、白黒の「隙間」(余剰)を持ちながらも、その二面性を繰り返す自己相似である。

 

 キーワード:家族的類似 内在平面 定礎 足跡図

 

参考

カレル・タイゲ」   阿部賢一 著

「ローマ」    ミシェル・セール 著