マキャベリ的知性仮説(社会脳仮説)

 だまし戦術があまりに効果をあげるようになると、軍拡競争は終わりを迎える。通常戦力の効果を無に帰することができるからだ。

私たち人間の脳が大きくなってきた一番の理由は、あるときは協力するが、別の時には競争したり裏切ったり、といった極めて複雑な社会行動をうまくやって生き残って行くためだ。

つまり他者のこころを想像するという力も、実は、私たちの言語能力や計算能力などと一緒で、私たちが進化・成長の過程で獲得し、私たちの脳に備わった能力の一つである。

心を読むということと、計算機科学(あるいはAI)は、同じ刺激(つながり)のもとに生まれているのである。

 

参考

「動物たちの武器」   ダグラス・J・エムレン 著

「社会化した脳」   村井俊哉 著