都市伝説(アメリカ的日本)

日本の妖怪は民俗学のなかには収まらない。それは都市の産物だからだ。

「物の怪」はモノの不安定性、モノの危険性と神秘性の両方を想起させる都市で誕生した。それは伝説のように、まちがいなく都市そのものに「活力」を与えた。物自体が不可知の行為主体性(エージェンシー)と表象された時から、それは強力で予測できないものとなった。

物の怪が、実在か非実在かと言われれば、間違いなく実在である。その実在を揺るがす存在だからだ。それは想像できる可能性であり、日々の「実在」に裂け目を入れる。

 

参考

「日本妖怪考」  マイケル・ディラン・フォスター 著