ダイバーシティ(無階級)

アメリカの人気テレビドラマ「わんぱくフリッパー」が映画「ザ・コーヴ」に正論展開されてゆく視点は、「失った者」の悲しさがある。生を失う動物と生業を失う土地(領土)の矛盾だ。そして愛着には他者の理解を超える大きな隔たりがある(脱領土化)。

「悪いパブリシティは存在しない」というアメリカ広告業界は、逮捕=有罪である日本とは少し違う容疑者の概念を持つ。

「嫌い」だとしても「排除」しない共存の姿は、自分の容姿にも当てはまる。精神と身体の育成は切っても切り離せないからだ。ダイバーシティはそうして生まれた。

GMOサピエンスの概念は、現在だけを修復する遺伝子組み換え技術と、未来へ引き継がれる可能性の違いを、区別するトリガーである。人生を変えることと、未来を変えることの間に差異があるのは、「生き残らせたい模範的な人物像」が現在に無いからである。

「だれがコピーされるにふさわしか」という問題は、「ロボット社会」に問われる同時問題である。

ミトコンドリア病」を回避するための手法と、GMOサピエンスの手法は似て非なるものだが、そこからなし崩し的正論で、人は新たな悲しみを抱えることになるかもしれないことはサイエンス・フィクションが「先験的」に伝えている。「生まれる前から生まれている」、この「現前」には更なる注意が必要だ。

「移植後にまだましな方を選択するような落とし穴」にはいくつかあるが、一部の社会経済的に優位な人間が、優生学をして超人間主義になる機会を先に得てしまうかもしれない可能性は高い。

 

キーワード:階級闘争

 

参考

「おクジラさま」  佐々木芽生 著

「デザイナー・ベイビー」  ポール・ノフラー 著