理念と現実(歴史意識)

年代記」が膨大な年数を持つとき、それは神代にも似た「無時間」である。神々の世界は人間の世界を「覆うもの」として永遠に存在し続ける。

過ぎ去った過去がどうでもいいことであれば、たぶんそれは過ぎ去っているだけだ。これは「歴史意識」とは程遠い。むしろ「現実」に疑問が生じれば、間違いなく歴史意識はうまれる。そしてそれは、はからずも先験的に提示されるのである。

 

参考

「日本思想史への道案内」   苅部直 著