信頼

他力と自力と言うワードで信頼を考える。しかしたぶん信頼は、他者への信頼だ。自分は信じられないというのが、本音である。自己責任で押し潰れてしまうからだ。ロビンソン・クルーソーの経済学・自力救済の禁止だから社会がある。

飛行機は双発エンジンか4発機のどちらが信頼できるか?それはスケジュールマネジメント優先か生命優先かの選択に見える。しかしこれは飛び続ける危機の自力脱出だ、もし着陸というネットワークで、最も近い空港に「助けてもらう」(他力)なら、どちらを選べばうまく「社会」にたどり着けるであろうか?

競争のメリットを享受するのは、競争している「本人」ではなく、競争の結果よりよいサービスや商品を手にできる「消費者」(他者)である。だから経済社会学となる。

商業的価値と社会的価値は共生している。競争の本質が実は「他力本願」であると「発想転換」することは、他者に社会的価値(信頼)をもたらす。

「卵を一つの籠に盛ってはいけない」という資産運用の金言は、分散的他力本願である。つまり自己分散が他力本願、他者化相互協働となるのである。

 

参考

改訂版「信頼性工学のはなし」   大村平 著

「競争社会の歩き方」   大竹文雄 著

「アートの価値」    マイケル・フィンドレー 著