ラーニング

本書は、「才能が、生い立ちへの愛着から開花すること」を示す。

育った環境、なれ親しんだ環境から、愛着を持って学んだものこそ、本物であることを示す。この幸福感の延長線上が、生産性イノベーションであり社会性の上昇である。

子供じみた大人ではなく、本当の子供が素直に大人になること、それが正親であり不動の次世代である。日本にある繊細さは欧米の物まねではない。しかしそれは日本の幼稚産業保護論を示すものでも、比較優位説によるものでもないが、日本の風土的独自性である。

子供の頃の幸福感は、子供の頃の不幸感(意識)よりも、未来につながる幸福感の延長線を目指す。決して不幸感からの「脱却感」を目指さない。そこには幸福度が、どれほど人々に大きな影響力を与えてきたかをまさに物語るからだ。努力(不幸感からの脱却)よりも幸福感(環境満足感)が重要であると本書は説く。生まれ育った土地の独自性を理解し愛いすることが、生きる糧になる。

非効率な市場より、生きている土地での生涯を望むことが、創造力を大きくする。

 

キーワード:フリン効果

 

参考

「生産性を上昇させる社会」  ジョセフ・E・スティグリッツ ブルース・C・グリーンウォルド 著