形質

生物は、流れの中から線のように誕生したのかもしれない。

「乳白色は硫黄の単体粒子のコロイドによるもので、水源の硫化水素が空気中の酸素によって酸化できると言う事を説明していた。洞窟の壁では、細菌が硫化水素を酸化して硫酸にし、それが石灰石を溶かしていた。水の流れが石灰石の水路に遭遇するたびに、硫黄酸化細菌がなす白い糸を見ることができた。その縞模様のところで、スポンジのようなものが育っていた。また黒い縞は石灰石を覆う灰色のゼラチン質に挟まれて育ったような菌類のようだった。結晶群のいくつかは、完全に白い粘液で覆われていて、鉱物が感染を避けようとしているかのようだった。帯水層は微生物が生産する硫化水素によって生まれ、その硫化水素は、他の微生物によって酸化されていた。」

 

参考

「知られざる地下微生物の世界」   タリス・オンストット 著