序列(物象化論)

クロード・レヴィ=ストロース氏の後継者であるエリチェ氏は、二項対立が単純に序列につながる不自然さを男女の間に見る。自分と「同じもの」をつくることができないという生理学的な機能の違いを観察した原初の男性が、この不平等を逆転するために男性要素の優位という象徴体系(物象化)をつくったと言うのが、「男女の示差的原初的価値」の体系である。

視覚とは自己への立ち返りであり、そのために自己挿話的モジュールをたえず確認のために差し込む。物を見ている自己のスパーク、それがニューロンの同時並列処理(反転と反復)である。

この意味で、男性的なもは序列を求めるゆえに「物と自己」との同時並列処理である。しかし女性の場合は視覚的に「人と子」との同時並列処理になっている。

視は世界を自己化し、自己を世界化する。男性は世界を「物象化」し、女性は「人を育てる」のである。

 

キーワード:物神崇拝

 

参考

男性的なもの/女性的なものⅠ 「差異の思考」   フランソワーズ・エリチェ 著

「眼差しの世界」視覚社会学の展開    北澤裕 著