〈なりすまし〉系

ゴダール風の言説を本書で満喫する。

 

*世界はそもそも「デタラメ」である。ゆえに「なりすましてまで」この「クソ社会」を生きることはない。(なりすまし系の背景)

*長い歴史を背景に置けば「太古の記憶」こそが悠久の現実で、私たちが現実だと思う「クソ社会」こそ夢に過ぎない。

*あってはならないものが、ある。(世でない違和感)

*〈なりすまし〉を自覚する者の「連帯」。

*不可能な「処方箋を生きること」の現在。

*端末もデタラメ、頂点もデタラメ。

*言語はミソもクソも一緒にできる。その言語の錯覚が非人道性の根源である。

*不完全な社会で不完全な人間たちが用いるテクノロジーによって引き起こされるデタラメな人倫破壊。

*〈なりすまし〉自動機械を止める。

*嘘を欲望するようになった観客。

*「FAKE」〈社会も愛もそもそも不可能である〉ことに照準する映画が目立つ。

*まともに見えるものは実はまともじゃない。

*弱者でなくなった途端に「美」は消えよう。

*初期の直接性が失われてきたように感じる。

*勇気づけられる左右の愚昧さと、「破壊の享楽」の不完全性。

*技術的な体験制御が再分配を免除するか?

 

参考

「正義から享楽へ」映画は近代の幻を暴く 〈映画批評 2015-2016〉   宮台真司 著