根源的な非本来性

クレオール言語の誕生が、環境依存(植民地化)であればそれは驚異だが、突き詰めると世界共通の「生得能力」にすぎないのであれば、あらためてそこに研究の魅力はない。

また、ラテンアメリカの先住民運動とはグローバル・サウスの問題を体現したものではあるが、差異の尊重と平等の実現という二つの目標がラテンアメリカ全体で達成されず、その目標に背く動きを先住民自身が示している例があるならば、国内のみならず、世界から注目され、共感を得る存在であり続けることはできない。

 

参考

カリブ海世界を知るための70章」   国本伊代 編著

ラテンアメリカはどこへ行く」  後藤政子/山﨑圭一 編著