引き算

混乱を収束させる。

まず「読み」は、創造ではない。必要のない、考えなくてもいい手を絞り込む、つまり引き算して行くことから始まるという。この「ムダの排除」が「直観」である。正しい答えとは限らないが、明らかに有効でない解を捨てることから、始まる。これは可能性ではない。日常の混乱を局面で整理する現象学的エポケー(判断停止)である。

この「省略」から「汎用性」が浮き出る。この知は広くて浅いが、あらゆることの「横断的共通性」を導いている。先ずはピントを合わせ、フォーカスすると、「数の爆発」は制御され、大局観という「マイナス100度」(超流動)の絞り込みが現われる。ここから駒の認識という図形の認識能力が現われる。各駒の配置は、同時に各駒の「機能」を示しているからだ。これを正しく記憶していれば、基本は美しい図を持つことになり、その「ずれ」がわかることから、経験則に添い、修整して行く美意識という事になるらしい。

説明は必ずしもネタバレではない。書評ですら分からない人にはわからない。問題の中心が理解できていないからだ。一般言語から汎用性言語を見つけることが、まず「読み」である。

 

参考

人工知能の核心」 羽生善治 NHKスペシャル取材班 著