「スウィング」のイデオロギー

本書は、秀逸である。

フィッツジェラルド氏の「ジャズ・エイジ」の時代は、まさに「国策」(民主主義)から始まった「ディアスポㇻ」である。それは人民戦線のイデオロギー・冷戦リベラル・公民権運動と近い位置(プロパガンダ)にあり、その「象徴機能」は、予想をくつがえし寄与した。様々な場の違いと、うつろいの中で、即興趣向よりも「人間の方」により近づいた。ジャズは「アメリカ」を超えて行く。こうした傾向から、期せずして「偉大なアメリカ」となり「世界」となる。

 

参考

『ジャズ・アンバサダーズ』「アメリカ」の音楽外交史  齋藤嘉臣 著