自己批判と自己相対化(現代コミュニケーション論批判)

プロテスタンティズムは「協調性」を身に付けた宗教リフォームである。排他的なナショナリズムや、多様性を許さない社会に対して、「否」を言うことができる多元化の容認である。それは自己批判と自己相対化の原理を、歴史の悲惨から学んだということである。

現代のコミュニケーションには、「自己批判」と「自己相対化」がない。コミュニケーション能力とは円滑化の「余裕」(寛容)であるが、現代のコミュニケーションとは、排他的でゆとりのない、悪しきつながりの助長(拡大戦略)に過ぎない。しつこい自己主張コミュニケーション論者(自己を知らない無知)が、コミュニケ―ションの無さということをいたるところにㇻベル貼りし、「馬鹿」にする権利など「倫理的」に保障されてはいない。真実はコミュニケーションを悪用しない「個人」を確立しているのである。聞き手のふりをし自己主張を喋り出す、「おしゃべり」や「悪口」と、戦略的に決別している人間は「上等」である。

 

キーワード:自己批判 自己相対化 コミュニケーション 否認の病

 

参考

プロテスタンティズム宗教改革から現代政治まで    深井智朗 著