揺れる思い(科学哲学と経済哲学の横断知)

振動するものが世界を作ると古代の哲学者は言った。

「偶然の一致」は、実際それほどでもない。横断的知識が豊富であれば、4項目くらいでも数字は合致する。それが真の大数法則である。より重い物体が、一番上へ移動するというのも、エネルギーの平衡状態の観点からではなく、熱力学の平衡状態から考えれば、日常も矛盾なく理解できる。上下の揺さぶりではなく、左右の揺さぶりが分離を防ぐのである。

経済現象は集団現象とか大量現象を分析・説明することから「数」(集合)と写像(分業)が使われる。産業連関が数量経済学である所以は、プロト工業化論と大分岐論の偶然的同質性を示す。

集合論には、集合の自由な創造「概念を対象に変える力」がある。「赤」という概念が与えられれば、「赤いものの全部の集合」を作ることができる。しかし実在しない「ドラゴンの集合」を作ることはできない(空集合)。

我々は「横断する知」に「揺れる」ことで、偶然に驚きと感動をさらに与えることができるのである。

 

参考

ニューヨークタイムズの数学」数と式にまつわる、110の物語   ジーナ・コラータ 編

「概説 世界経済史」   北川勝彦・北原聡・西村雄志・熊谷幸久・柏原宏紀 編

「コンピュータは数学者になれるか?」数学基礎論から証明とプログラムの理論へ   照井一成 著