印象操作とは何か?

育ちの悪さは印象操作で自分を正当化しようとする。まさに「否認の病」である。自己の振り返りという反省ができない。自分を疑うことから「否認の病」を回避するためには、簡単な例が必要である。金持ちを吹聴する人間などは自分が正しいから成功できていると思い込んでいる。それではだれもその正義に恩恵を受けていないから、「成金」と呼ばれる。しかし奉仕に見せかけ(仕事泥棒)、他者は何もしないと巧みに揶揄する者もいる。自分の持つ力を方向違いに向け、人を傷付けても貫こうとすることは、エゴである自殺にも似ている。

市川森一氏は、善と悪を単純化して、「こっちが正義」「あっちが悪」みたいな認知バイアスを子どもに植え付けないように考えたという。育ちの悪さとは貧しさではなく、昭和にも平成にもあってはならない集団バイアスである。正義の仮面をつけていればなんでも許されるわけではない。時には雨も降らせなければならない。人間に可能性(成長)があるとすれば、傘を持たない人に傘を差しだし、ともに半分濡れることだ。

 

   ー 特撮という企画を問う ー

 

参考

『「特撮の匠」昭和特撮の創造者たち』    「特撮の匠」取材班 編