超絶技法

例えば「釣り」は型に過ぎない。寄ってくる雑魚を気にするでもなく、さりとて大物を狙っているわけでもない。釣りという現実から得られるものを必要としているのではなく、それを型として認識するところから、集中と新しい視界を悟るためだ。現実の必要とは無縁になる剰余から、その剰余価値を得るためである。

「空手」の型も、実践としての頂点を極めようとするものではない。上には上があるから、より力を得るための修行ではない。「力さえ与えられれば」と考えている自暴自棄的なタイプとは無縁である。

「現実が招いた混乱」により、力や能力が今まで以上に必要だと考える人がいるかもしれないが、それは「受け身」であり、その複雑とは無縁のものから緊張を解き、放下(能動解決)するのである。

型はルーティーンであるが、ここからはいつも違うものが「無限」に生まれ来る。

 

キーワード:再現性 反復と差異 フリーエネルギー 永久機関

 

参考

純粋理性批判」「実践理性批判」「判断力批判」    カント 著

ハイデッガー選集15 「放下」    ハイデッガー 著