聖母子像と才能直観

母子の愛情は現実を遥かに超えている。聖母マリア像はイエスが人の子であることを示す。その愛情は非凡な才能を育てたと言うしかない。

チャップリン氏の姿はいつも幼さを残している。母ハンナをいつもそばに連れているとしか思えない。その姿こそ彼の才能だったのである。

ピカソ氏が「青の時代」から生涯にかけて進展させたのも、聖母子像にも似た「母子像」の主題と構図であった。再び子どものような絵が描けるようになったことを、自分に再び寄り添う母の姿を、喜んでいるからだ。

 

参考

チャップリン」作品とその生涯    大野裕之 著

ピカソ」二十世紀美術断想     粟津則雄 著