ポスト・レアリズム(印象の誕生)

芸術家集団肖像画は、「ポスト・レアリズム」(脱認識)から来る。これが「ダンディズム」という自己主張に向かう。そして直接社会(展覧会)に訴えない。これが「印象派」への先駆けとなる。

竹内洋氏が言うように、滝田樗陰氏も岩波茂雄氏も「投資こそがいい本を作る」と考えていた。それが脱利害としての利益をもたらすと。作家も編集者も利害を超えて自己へ投資する「超集団」となる。自分を信じるダンディズムはこうして「印象」という深みを社会に、経済に浸透させて行く。

漱石門下生もまた、自分たちをボヘミアンではなくダンディズムの持ち主と解釈していたに違いない。自分自身が芸術であった時代こそ、「アトリエ」「編集部」「門下」に集う集団があったのである。

 

キーワード:ポートレート 時代精神 ジャポニズム

 

参考

「近代芸術家の表象」マネ、ファンタン=ラトゥールと1860年代のフランス絵画     三浦篤 著

『滝田樗陰』「中央公論」名編集者の生涯   杉森久英 著

「日本の文化と思想Ⅱ」短歌の周辺・その時代  「短詩形文学」編集部/編