新宿西口広場

やがて政治的なプロテストソングは、「四畳半フォーク」という個人的・私生活的な方向性を強める。これは無力感だろうか「懐メロ」だろうか?人恋しさは黄昏た。

ある日突然新宿西口地下広場の看板は「通路」に書き換えられた。広場が消され、通路となった人々は、その集団性ではなく、方向性を強めることになり、感性化をめぐることになる。

「注目」を集めた広場の思想は、音楽の「環境化」となり、そこから道・通路(経路可能性)の複雑性(ライブ)を増してゆく。そしていま、その江戸水路そのもののランドスケープは、「野外」(フェス)と呼ばれている。ドラスティックなトワイライトゾーンは再び感性をめぐる。

 

参考

「感性文化論」〈終わり〉と〈はじまり〉の戦後昭和史    渡辺裕 著