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ハウスキーピングの歴史(家庭論の変遷)

この記述は歴史に残し、正しく拡散される必要がある。

二〇世紀の英国では、「使用人」のほとんどが上流階級ではなく、「中流階級」の家庭で働いていたと言う事実を忘れてはならない。なぜならここから奉公人と主婦の意味が違ってくるからである。

しかも公立の小学校では、一八九〇年代から「家政学」が新たな教科書となっていた。確かに「女性の将来の人生にありそうな要求に影響することになる」と、そこには書かれていた。家庭生活に関するこの「新しい科学」は、ひとつには日常生活を制する力を女性に与えるという意図があったが、それは使用人の必要性を喧伝し教化(強化)するものであった。ここから、女性が「職業」としての「奉公人」になるよう運命づけられる時代がはじまる。

こうして「衛生の訓練」と「規則正しい生活」が直接無秩序な個人(中流階級)である時代の主婦にではなく、日々の「使用人の科学」として位置づけられたのである。「健全なハウスキーピング」が「道徳的規律」となり、本来の反転が主婦の影響力となるまで、同性は使用人(奉公人)の位置にいたのである。

 

参考

「使用人が見た英国の二〇世紀」   ルーシー・レスブリッジ 著