ゲームと遊戯の差異

人形(人物像)は宗教上の儀式のためではない。死者と一緒に埋葬されたのは遊具として持つ「現世」を連れて行くためである。「人形」を使う「ごっこ遊び」は将来の家族を夢見ることと、役割としての将来を劇化する。これは「人類の生活のあり方」に添った「遊戯」である。現世礼賛である。

人形は想像力やしぐさや愛情表現を豊かに磨き上げる鏡像段階である。人形は人であるから共に居れば寂しくない一人遊びの空間をつくる。動物玩具も狩猟との関係から身体能力の管理や、知恵の必要性に貢献してきた。獲物を熟知することは、獲物と駆け引きをし欺くことにつながった。罠は知恵であり、からくりの恵みである。そして飼育は、愛情へ変化した熟知の学である。

しかしこれらの遊戯や遊戯具は競争関係にはあるが、獲物は平等に分配する。つまり「巧み」としての遊戯や遊戯具の高揚感は、競う遊びを前提にはしているが、最も遊びらしい状況が生じるのは、勝利の確率が競争者全部にとって平等であるときなのである。

 

キーワード:擬人化 統一世界 平等

 

参考

「遊戯の起源」遊びと遊戯具はどのようにして生まれたか  増川宏一 著