生産性再考

本書は不謹慎な本でも、物議を醸すものでもない。経済学と自然科学の類似性を考えるに最適である。

「そんな研究をして何になる。米一粒でも増やせないではないか?」と最もなことを直ぐに言いだす人間にほとんどモラルはないのが真実だ。それは人類のためという仮面をつけた、どうでもいい、なくてもよいもの、の産業化キャッチフレーズである。

「生産」という呪縛から放たれ、生命保護こそ重要である。

1、生産力ある害虫駆除としての、生産された不妊虫放飼法。

2、たしかに容姿の程度は、「教育」や「職業」に比べると、本人の努力が反映されにくいかもしれない。しかしなぜ男性の方が容姿の影響が大きいのか(出世データ)?女性の容姿をめぐる競争は激しいため、均等に美容資本に投資する。結果的に回収さでの差が少なくなり、平等となっている。これに対し、男性は必ずしも容姿を求められないため、美容資本への投資が不均等で、結果的に容姿による不平等が生まれる。

 

つまり競争的でハイレベルなものは、帰結への影響がむしろ少ないのである。

こうして「ライフスタイルへの関心」と「単純な平等観への違和感」が、自分の中で自然と一本の糸でつながるのである。

 

参考

生態学者・伊藤嘉昭伝 もっとも基礎的なことがもっとも役に立つ」  辻和希 編集

「ライフスタイルの社会学」データからみる日本社会の多様な格差   小林盾 著