価値形態論再考

価値形態の等式は左右対称ではない。この相対的価値形態は「承認欲求」を含んだ社会心理学なので、明確には見えないが非対称である。

「私」は一人では自分が何者なのか、自分の価値を確信できない。他者に承認されて初めて自分の価値を知る。それが他者と自己の等価形態であるが、「私」はやがて自分を認めてくれる他者を「崇拝」し始める。それが他者による支配(マインドコントロール)の始まりである。貨幣は、この「他者」のように商品(の所有者)を支配し大きくなる。

これは社会的排除を生み出してきた似非能力論(恣意的価値)である。これは最終的に、権力闘争のように身内をもやがて排除する疑念に陥る。いま社会に必要なのは公益を包摂できるような共有である。

 

参考

朝日新聞2017年4月16日 古典百名山 大沢真幸が読むNO2 カール・マルクス資本論

「英国チャリティ」その変容と日本への示唆   (公財)公益法人協会 編