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「囲い込み」考

「 囲い込み」は歴史上2回行われた。一度目は「個人」により、二度目は「議会」によって。本書は、尊重、協力関係、愛情、虐待について書かれている。しかし私はこの「神の考案した動物」から、数学における「集合論」という産業革命的技術経済論の展開を語る。

人口増加による食料需要の膨大さゆえに、心の通う絆は築けなくなる。動物と人間との親密な関係(衣食住)は、人間同士の関わりと同様に、つまるところは「一対一の関係」だったが、ある意味ロバは頭数があまりに多かったために、単に荷を運ぶ動物になり果てた。希少性であれば別の用途に向かったはずである。

やがて親密な関係は消え失せ、「所有」することで「尊敬」され、「誇りを感じる」人類がうまれた。この囲い込みという「排他性」は、「集合論」の「数理」に支えられ、「所有権」と「移動性」と「交換論」の「写像」(経済)に「織り込まれ」、技術化されて行く。そしてここに集合論が引き起こす矛盾した感情や態度が「関係」のなかに誕生したのである。

 

 参考

「人類と家畜の世界史」   ブライアン・フェイガン 著