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人間関係と「数の発達心理学」

前提は「量の保存と集合の不変性」である。

人間の社会性はこの「数の発達心理学」に添う。

「誘導された対応」と「対応する集合」は「等値」である。ここから永続的集合の構成は始まる。「集合の不変性」は、全体的な識別判断から結果するのではなく、「知覚的要因」から解放されたときにあらわれる。「全体の不変性」の発見はこうして数量化の前段階を先験的に踏まえている。

ここでは1対1の対応づけとかたちの変化と葛藤させるものは、等値性という要因によって克服されている。1対1対応と知覚関係の葛藤は、「変わっても等しいもの」という数量化と等値関係に「集合」(不変性)として裏打ちされているからこそ、逆説的に「理解力」が生まれるのである。

認識とは対象の模倣である。主体を対象に同化させながら調整するのである。同時に「種」と「形態」の問題は同時に論理学(先験的現象学)の問題である。そしてこれらは数学(現代集合論)や物理化学(熱力学と化学平衡論)に接近しておかなければ、あらかじめ「メタ言語的」に理解できないことを意味している。

つまり知能の心理学(集合論)には社会の発展性(科学哲学)があらかじめ刷り込まれている。しかし人はこの集合関係を、特定の人が喜ぶ(権力的人間関係)に投影したり、集合における「分配」を悪く使う人間関係として歪めているのも事実である。

 

参考

「数の発達心理学」   J・ピアジェ A・シェミンスカ 著