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境界性

「どこかに悪い人間がいて悪事ばかり働いているなら、彼らを隔離して絶滅させればよい。だが善と悪を分ける境界線は、あらゆる人間の心の中にあるのだ。自分の心を隔離して破壊することを望む人間がいるだろうか」    アレクサンドル・ソルジェニーツィン

 

「人びとがお互いに自由であればあるほど、他者の振舞いを決定しようとする相互的な欲望も大きくなります」    ミシェル・フーコー

 

「否認」の重症化は「病識欠如」である。過度な否認は「異常」ととらえられる。

しかし自分にとって都合の悪い事、違和感を覚えるものを否認するのは、ある意味正常なことである。何かしっくりこないものに対する「気づき」がある程度欠如している状態、つまり「鈍感」なことは心理的に「正常」である証かもしれない。

過酷な「ストレス」に対し、「癒し」がなければ、「鈍感」な部分が救いになる。しかし「介入」をまったく「放棄」してしまうことは、「人間社会の利益にはならない」というのが、現代の「境界性」問題である。

 

参考

「悪いヤツほど出世する」     ジェフリー・フェファー 著

『自分の「異常性」に気づかない人たち』病識と否認の心理    西多昌規 著