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投影の方法

全ては「露呈=展示」されており、そこに表象はなく、ただ見られるために存在している。この「エクスポジション」には「思い描くはたらき」は存在しない。「共同体」の「表象」は見えてこないのだ。

しかしこれも絵画の定義からすれば当然の実現である。絵画は描く対象そのものをなぞったものでもなければ、描く対象を直接見て描いたものでもなく、人の「影」の輪郭線をなぞることから始まったとされるからである。

つまり「自体」に目を向けることなしに、あえてその「投影の方法」を利用したのである。絵画の誕生はこの「陰画=否定」「不在/現前」(身体の不在、身体の投影の現前)である。

「腐敗的字幕」という翻訳の現象にも、「非対称バイリンガリズム」(一方の言語がもう一つの言語より強い)という学習年齢の「マッピング作業」が平面上に現われる。大人時の「言語学習」の方が子供時の「体得」よりもはるかに「方法」を知っているからだ。

また「回析法」や「分光法」は「ミクロな測定法」であるが、「熱分析」は「得る」マクロな測定法であることから、「何が起こったか」を理解する「回析法」や「分光法」という方法が、後に必要になった今日的意味がここで分かるのである。

 

キーワード:光と影 マッピング ミクロとマクロ 熱

 

参考

「共同体のかたち」イメージと人々の存在をめぐって  菅香子 著

「翻訳通訳研究の新地平」    武田珂代子 編著

「熱分析」第4版    吉田博久+古賀信吉 編著