逆差別のアメリカ

白人の子供が、マイノリティーとなる時期は間近に来ている。やがて絶対マジョリティーの座を失う近未来を迎える白人層の不安と焦燥は、白人のルサンチマンを浮上させ、人種差別と移民に複雑さを増す。人口動態における白人の不安利用は、民族の不安と同じである。経済的に打撃を受けているのも白人の非熟練労働者だからだ。

世界は「さかさま」になった。学校の歴史の教科書は書き換えられ、かつての英雄たちは、けなされるようになる。白人人種主義はいまや、「白いゴミ」として描かれている。

人種差別(優生学と数の論理)の時代は終わっていない。それは次の局面をむかえているのである。

 

参考

ドナルド・トランプ」劇画化するアメリカと世界の悪夢   佐藤伸行 著