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21世紀の技術

川端康成は「捨てない人」であった。日記、ノート、文通した相手も「捨てない人」であればたちどころに往復書簡が出来上がる。彼は「主観の絶対性を信仰すること」で生まれる「新しい喜び」を通じて生きた。

大きな仕事をする人は、すべて、あるいはほとんどすべて、ときどきは世間から引っ込んで暮らす術を心得ている。

だれも何一つわかってはいないのだ。みんながみんなのことをどういっているのか、もしみんながわかっているとしたら、だれもだれのこともしゃべらなくなるであろう。

仕事の中にこそ「生活技術」の精髄があると呼ばれるのは、「労働」は人間の自由を保障し、そこにこそ真の「芸術」があるからだ。

 

参考

川端康成スタディーズ」21世紀に読み継ぐために  

            坂井セシル 紅野謙介 十重田裕一 マイケル・ボーダッシュ 和田博文 著

「私の生活技術」    アンドレ・モーロワ 著