知られざる20世紀

「装飾と価値真空」では、表面が不可視の刻印を受けている。知覚の明証性は否定され、対象が「代理」でしか処理できない。装飾は知を否認するゆえに、ここでは「目の停点」である。そしてそれは自らが装飾であることも否定して見せる。つまり装飾の不在は、知の不在と同一になる。

「ヒンジ的なるもの」による「模様のうちなる白紙」。平行移動は「本質を読み取らせる暗示」であり、この模式図の操作(ヒンジ的なるもの)は、心にてふさぐ「動態」である。生成は「フレームの意識」(白紙)であるからだ。

そして「無柱空間と自由壁の原理」が見えてくる。それは、屋根スラブを床スラブとの「相補的」な「二項関係」から解き放つ。

 

視覚資料:テオ・ファン・ドゥースブルフ「ロシア・ダンスのリズム」1918年

 

参考

モダニスト再考』[海外編] 建築の20世紀はここから始まった    彰国社編