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影響力(マクロ経済学編)

本書は考える。

1、サイバー技術は核兵器と違い、少ない予算で強力な武器をつくることができる。戦争を始めるハードルが低くなっている。

2、先進国の社会がサイバー技術に過度に依存していること自体が、サイバー攻撃に対しその国の脆弱性を高める結果となっている。

3、サイバー攻撃は実行者がわかり難い兵器であるため、「相手が見えない」(秘匿性)ゆえに、抑止力論が成立しない。

 

アルビン・トフラー氏の力の解釈には3つある。軍事力・経済力・情報力である。

現在社会の混迷は、サイバー戦争前の「経済電子戦」である。しかし第二次世界大戦のような「総力戦」のような経済力の次世代(情報戦)という段階的イメージでもない。そして最終的にサイバー技術は、そのほとんだが違法のため、民間技術に推進を任せるわけには行かず、必然的に官推進というナショナリズムを大義名分とし易い。

 

問題が発生している。「それは故障なのか、それとも実際に攻撃されているのか?」わからないように「影響」を行使すれば、発見されるまで攻撃者の意図を達成する数々の活動がなされることになる。また現代の数々の情報は、影響し合い、ストレートには見えにくい。

ロバート・ルーカス氏の、のちに「ルーカス批判」(サイバー構造)と呼ばれる逆転は、経済とインターネットにすでに侵食しているのである。影響と操作に抑止力という対称性は存在しない。この「観測者の迷宮」を「ビックデータ」と「AI」は「時期」に明らかにする。

 

参考

「サイバー戦争論」ナショナルセキュリティの現在     伊東寛 著