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完成の「時」

作品の完成と何か?自己実現なのか?

本書は秀逸である。

「仕上げること」と「出来上がること」は足並みをそろえて自然調和などしない。むしろ完成は「驚き」であり、「偶然」を利用できた「至高体験」である。だから作品の完成の尺度をあらためて考えることは、作品の完成を考えることよりもずっと意味がある。あるのは、手順や意図から生まれるたものではない。完成したと思える時、そこには必ず「リアリティ」が浮かび上がる。それは「現実味」を帯びている。ゆえに「時」の到来とも言える。そしてここには、「区切り」からの展開がある。前提を必要とするものと、必ずしもそうでないものが共存し始める。だが区切りはあくまで「通過点」である。この完成は、未来へと続く視点を残す。この完成は終焉ではなく、不確かな萌芽であり誕生である。

 

完璧なシステムであれば、ポジションをひっくり返す時点は、一点に絞られ、その瞬間以外にはないのであるが、それを事前に予測するのは不可能である。

 

参考

「絵画の思索」絵画はいつ完成するのか    小澤基弘 著

「トレーダーの発想術」マーケットで勝ち残るための70の箴言    ロイ・W・ロングストリート 著