自立

教育リスクは、「子どもの安全」「学校の安全」「教育内容の安全」を含む。それは「市民社会」にも関係する。「安全教育」と「安全管理」はまさに市民社会の教育リスクである。

そして生活安全・交通安全・災害安全は国民にまたがる。

倫理や道徳の問題ではなく、「素直な自分の感情」を抑圧していると、その「反省」は本当の「自己の内面」に向かない。ロールレタリングはそのことを教える。反省という倫理や道徳を人から指導されるよりも、躾けられた自己の抑圧を解放し、自己の内からあらゆる「否定的感情」を追い出すことが重要である。そこにこそ「すべてを肯定的する感情」が喜びとして「再生」する。

他者が望むことではなく、ありのままの自分をうまく出せることは、重要な価値観である。それは素直に人に頼ると言うことである。そこには重要かつ繊細な本当のコミュニケーションがある。

日本がロシアとの関係を深め、中国の背後にあるインドとの交渉をさかんにするのは正しい選択だが、それはロシアが倫理的に正しい国であり、インドが尊敬すべき国だからではない。日本がそのプレゼンテーションを確かで大きなものにして、「バランス・オブ・パワー」という構造を維持するということは、自らが選択する未来と同義である。倫理的に問題とされる場合は、一時的に関係を浅くすることもありえるが、正義の名において批判して断絶するというのは目的と手段の混同となる。今後軍備を増強するかという問題においても同じように考えるべきである。日本の自立とは軍備ではなく前段階としての外交(コミュニケーション能力)の増強を歴史的に意味する。

 

 

参考

『教育という病』子どもと先生を苦しめる「教育リスク」    内田良 著

「反省させると犯罪者になります」    岡本茂樹 著

「戦略的思考の虚妄」なぜ従属国家から抜け出せないのか    東谷暁 著