金融とイノベーションの分岐

資本主義社会では、貨幣はそれが実際に資本として運用されるかどうかは別として、最初から「利潤をもたらす性質を持つもの」、という資格で貸借される。そういう「性質の商品」として、貨幣が取引の対象になる。ここで重要なのは、「最初から」という「直観」の発生である。それは何でも商売になるという「多様性の先見性」の発見である。

貨幣は「流通手段」としてではなく、利子をもたらす貨幣という「特殊な商品」として取引の対象になるのであるから、貨幣で貨幣(商品)を媒介するという奇妙な関係を生むことになるが、それがあたかも「本来の生産物としての商品」のように「想像される」ことから、この「事前の先回りした直観」は「イノベーション」という多様化を開花させるのである。そしてこの創造力(想像力)の機動は「金融」だけではなく、流通手段でもある「インターネット」をも直観させたのである。そしてこの先回りした直観としての創造力は「VR」のリアルな直感へと成長して行くのである。

 

キーワード:商品 流通手段 現前性 

 

参考

「新経済原論」   水谷謙治 著