読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

距離が生んだ成果物

何が博物学を示すのか?直良信夫氏の学位請求論文、「日本古代農業発達史」の「史観」がそれを示す。そこには稲作農業一辺倒ではない、畑作農業にも十二分に配慮した研究方法が、採られていたからだ。畑作は稲作のわき役ではない。日本の農業には、雑穀・野菜・果実など、系統の異なった農業が取り入れられた「祖放農業」であることが示されていた。そしてそれは、農・園芸作物であったことを示した。なぜなら稲作以外の作物は園芸よろしく、居住区に「隣接して設けられていた」からである。そしてそのあり方は予測されていた。

 

参考

直良信夫の世界」20世紀最後の博物学者  杉山博久 著