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「再生産」から「参加する個人」へ

権力の上層部は「世襲」という「再生産」ではない。

親族という特定の社会的資源だけでは都市の役職は説明できない。それでは「参加」という個々人の動機に光を当てることができないからだ。

名誉がなにか「永久にはかない」ものに変わったのは、それが外部に依存していたからである。もはや私たちは公的な場で名声を勝ち取るのではない。監視の下での再生産ではない。自らの目に映る自分自身の価値観を維持するために、私たちは行為するのである。

こうして地方団体や全国規模の団体に参加しようとする個人の願望は独自に高まる。

 

参考

フランソワ=ジョゼフ・ルッジウ「都市・身分・新世界」   高澤紀恵・竹下和亮 編