コミュニケーションの創造力(今はまだ存在しない友の姿)

子どもの原風景は、「外での遊び」という「空間」を示すのではなく、「子どもが文化をどのように内面化して行くのか」という「視点」の探求にある。「委託された文化」が「過程としての文化」に並置されるとしても、たぶんそれは矛盾するものではない。未来は大人の期待であり、子ども自身の創造力(次期リアル)でもある。受け止めるべき次期リアルが「先行予見型」でなければ、もはや居るべき場所がない、という当然の帰結(未来)になるからだ。

しかし現代、外での友達との遊びはあまり創造を果たさない。「没場所性」は、リアルな「共有地」という原っぱを、どこにも持たないからだ。むしろ自己内の精神の集中・躍動による経験こそ生きる。それは現実には居ない友達を探す、ファンタジーである。友達探しという永遠の対話、それこそがコミュニケーションをして創造力ならしめることを示す。

「リアリティ」を持って迫ってくるのは、いま現実には居ない「想像の遊び友達」(定立)とのコミュニケーション(遊び)なのである。この遊ぶ力が創造力(次期リアル)を育むのである。

 

キーワード:基礎研究 ITメディア

 

参考

『ファンタジーとアニマシオン』古田足日「子どもと文化」の継承と発展  増山均 汐見稔幸 加藤理 編