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それは祖国なのか?家族なのか?

ボワソナード氏の「拷問廃止意見書」の意図を読み解く。

近代文明の進歩は「人道」の観点にあった。「人命の尊重」は最大限われわれの同胞に対して身体的苦痛と精神的苦痛を与えないように配慮することである。奴隷制度は、すでにヨーロッパのすべての植民地とアメリカにおいて、廃止された。この時点で戦争は野蛮であることをやめた。捕虜は人道的に扱われ、戦争が終われば祖国(家族)への帰還が許された。ゆえに仲裁の余地を与えたのはこの「人命尊重」への配慮である。

こうして国際法(人道法)は「祖国間にまたがる仲裁法」(生命移動保持法)として価値を得たのである。

 

「正しい者とは、正義の保持者(時の権力者?)を指すのではない。そうではなく、正しい者とは、正義に飢え、正義に渇いている者である。」 ジャン・カルボニエ

 

参考

「ボワソナードと国際法台湾出兵事件の透視図     大久保泰甫 著