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調律

加藤幹郎氏の『「風景の実存」新海誠アニメーション映画におけるクラウドスケイプ』を読む。

 

新海誠氏は、前景主体としてのキャラクター(登場人物)と、後景客体としての風景、と言う二元論を採用しない。主体と風景は混成的な要素となる。

 

登場人物はロング・ショットで風景とともに画面の脱中心的構図を構成する。人間は風景の一部として推移する。

 

新海氏の中心にあるのは、「脱中心化」という「移動」だ。それは180度の眺望にして360度を見せる「雲」という存在の動きと変化の調律である。

 

参考

「アニメーションの映画学」    加藤幹郎 編

地球幼年期の終わり」   アーサー・C・クラーク 著